*いつもこのページにお立ち寄りくださっている方へ*
お久しぶりになってしまいましたが、2024年いかがお過ごしですか?
数ヶ月でいろいろあり、重めな書き出しになりましたが、オンラインコミュニティでブログを書くことができたので、投稿します。
これを機に、また書いていけると良いなと思っています。よろしくお願いします。
2024年寒明
narrative voyage
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今年もすでに2ヶ月目。
2月の風物詩となった恵方巻も過ぎ去り、街はバレンタインの広告であふれ、3月の雛祭りや卒業シーズンに向けて動いているのだ、と感じるこの頃。
私はといえば、昨年秋からブログ投稿が止まってしまい、書きたいものはありながら、新年も職場と家でのストレスがたまる一方となってしまっていた。
それと並行して膨らんできた問題がある。
“朝” が嫌になってきたのだ―――
“それでも朝は来る、知らぬ顔で”
そんな歌詞が昔あった気がするが、本当に朝は来てしまう。人の気持ちや体調も知らぬ顔で、朝はめぐってくる。
特に仕事でしんどく感じることがあったり、疲れると、職場から家にまっすぐ帰れない。
友達と会ったり、買い物するような気力も出ず、カフェでぐったりSNSを眺めたり、暗くて寒いのは承知の上で、好きな海辺に行っては余計に疲れたり。
当然の流れで、帰宅は遅くなり、翌朝は起きられない。
一日の中でも明るくて気持ちがいいはずの朝が、どんどん嫌になっていく。
正確に言うと、朝、起きられないのだが、目覚めはしている。
仕事のある日と同じ時間か、それより少し遅いかぐらいで目が覚める時間がある。でも、今日の一日をまた思うと、気が重くなり、また布団にもぐってしまう。
やっと8時過ぎか遅いと9時。
起き出した頃には、頭も身体も重さを増している。
冬でも陽ざしが出てくる時間なのに、自分だけ夜の闇に囲まれたままのようだ。
朝食を作るのだが、これが、不機嫌を絵に描いたような父との無言の食事になることも気が重い。
食事を片付けると、もう昼近く―――
本当にどんどん朝が嫌になり、日々を変えられない自分も嫌になっていく。
ある朝、目覚めた時、頭をよぎったのが「最悪」という言葉で―――
朝の自分に対するその言葉は、昨日からもおとといからも、もっと言えば昨年からも変わっていない気がする。
そんな繰り返しで、この新年2ヶ月が過ぎようとしていた。
何か変えなければ。
焦りばかりが続いていた私が今年、一つだけ始められたことがある。
京都のライターさんが開催されている、オンラインサロンのメンバーになったのだ。
先月、初めて談話会に参加。
主宰のライターさんのやわらかで、自然体な場づくりにほっとした。
そこに全国からオンライン上に集まる皆さん。
書くことのプロフェッショナルから、私のようなブログで日々を綴る人たちまで多様だが、文章を通して伝えていきたいし、交流していきたい気持ちが、温かく流れていた。
談話会と勉強会のほかに、オンラインサロンで参加できる定例イベントが、月2回の“ブログを書く会”だ。
いずれも日程的には、1月も参加できるはずだった。
だけど自分にとっての大きな壁は―――
“ブログを書く会”のスタート時間。
朝9時は、最近の私がよろよろと起きてきて、朝食をしぶしぶ作っている時間なのだ。
新年からブログを再開させよう、きっかけとなるはずのイベントだから、頑張って起きてみよう。
2024年の新しい習慣として決意したのに、いざ仕事が始まると、またいつもの調子の、起きない自分になった。
1月は2回とも参加を見送ることになってしまった。
そして2月第一回の開催日は、9日。
前日の8日は仕事で、見事に遅く帰り、遅く寝てのサイクルにはまってしまったが―――
当日の今日は、7時半に目が覚めた。
“ブログを書く会”スタートの9時には、間に合わないかもしれない。
だけど、ここで起き上がればいつもと違う一日になる。
少なくとも、いつもと違う朝になる。
そんな思いで、2階の温かい布団から飛び出し、1階の冷え切ったフロアに降り立った。
朝のシャワーから朝食づくりを躊躇なくやっていくと、行けるかもしれないという気分になった。
オンラインサロンだからどこへも行く必要はないのだが。
でも、今日は大丈夫———
いつもより少し早起きしただけで、“行ける”気がした。
仕事以外で、朝9時という時間にまともに外の人と話せるかも、分からなかったが、会に参加すれば数ヶ月ぶりに書くことになる、ブログのテーマも、朝食のキャベツを切りながら思いついた。
そして、実際に朝9時。
私は時間通りにZoomにつないで、ついにブログを書く会に“行けた!”のだった。
主宰のライターさんと、メンバーの方々にお会いできただけでも、何だか都心の待ち合わせで会えたかのようなうれしさがあった。
1時間の開催の中で、挨拶後それぞれが書く時間が25分間。
その後、文章を画面共有してお互いに読みあう。
短い時間でどれぐらい書けるんだろう、話せるんだろう、というぼんやりした疑問も、朝から自分は大丈夫だろうかという不安も、気づいたら消えていた。
大事なのは、今ここで文章を書いている皆と自分―――
時間的に書ける長さは限られるが、文章から伝わってくる人それぞれの環境も、活動自体も興味深い。
文章以外にも素敵な作品を見せていただいたり、思いがけず美容の専門知識的なことも知ることになったり。
伝えようとするものがどうしたらより伝わるのか、皆で考える場面も生まれたりした。
朝の1時間が、感心と笑顔できらきらと満ち足りていった。
私が書いたのは、思い切って朝起きて今日の会に参加できたという、この話なのだが、
「投稿したら教えてくださいね」と言っていただき、うれしかった。
オンラインを終えて、手元に用意していたホットミルクの存在を思い出した。
朝は久しぶりに、部屋いっぱいに明るさを取り戻していたーーー