narrative voyage ~旅と今ここを見つめて

多様な世界を感じるままに。人が大切な記憶とつながっていくために。

6月を駆け抜ける ~再会と出会い、“居場所カフェ”を言葉に。

 

それほどスピリチュアルなほうでもないけれど、

同じ数字の偶然の連続、”エンジェルナンバー"も何度か
見たりして、不思議だったこの頃。
 
その先に、停滞した2ヶ月間が信じられないほどの、
再会と出会いがつながりあう1週間が待っていました。
 
しかもキーワードは、前回のブログで触れた”居場所カフェ”―――

 

2023/6/19  火曜日

久しぶりに平塚の障害者アートギャラリー&カフェへ。
約束した友人(アートスペースをやりたい友人)と再会。
自閉症のある息子さんと、毎週、東京からここまで通っている彼女。
息子さんが自分のペースでおだやかに、アートやヨガができる
スタジオと、
彼女自身が自分らしく緩やかでいられる、このギャラリー&カフェに
とても感謝している。
私も、そんな友人にこの場とのご縁をいただいたことを
感謝しながら、創りたいスペースについて彼女と語り合う。
 
そして今日は、新しく、北海道から来たお客さんとも知り合った。
これから地元で雑貨店をオープン予定で、平塚のこのスタジオの
作品を買いに来たのだそう。
たった1日の旅だった彼女と、たまたま話ができて、何だかすごく
運が良い感じがした。
 
 

2023/6/20  水曜日

地元でアクシデント的な事態が発生。
それにより、地域で暮らす、まだ若い在日外国人の子たちの存在を知る。
いっても20歳前後だろうか、身体も細く、表情もあどけない。
親や家族を国に残して来日した彼女たちが、緊急時に頼れる大人がおらず、
自治体の交流センターはもとより、隣近所とのつながりもないことに、
私はとてもショックを受けた。
 
近隣の人と繋がったほうがいいだろうと思ったが、自分の家は少し離れている。
やはり事態の解決を待っていた、近隣の日本人を発見。
その方に彼女たちの状況を話して、事態の状況説明などを
一緒に聴いてもらうように、お願いした。
数時間経って、アクシデント自体は収まった様子だが、今後どんな展開が
あるかわからない。
多文化共生センターのサイトで、相談窓口のページをプリントアウト。
「ここなら母国語で相談ができるよ」と、差し入れのパンとともに
渡しに行った。
突然、不測の事態に巻き込まれてしまった彼女たち。
疲れはありながらも、「ありがとうございます」と何度も日本語と
笑顔で私を見送ってくれた。
 
11の言語で、外国人の生活相談が可能な窓口
 

2023/6/21  木曜日

難航している自分の仕事探し。
ヒントが得られれば、と久しぶりに、自治体による
”女性のためのキャリア相談”に向かう。
やりたいことをやる前に、何かできる仕事を考えたほうが
いいのでは、と思っての相談だったが、
どちらかというと、自分のやりたい”居場所カフェ”のイメージや、
昨日あった外国人とのコミュニケーションを、丁寧に聴いてくれた。
相談者が自分のコアの部分を理解した上で、具体的に
キャリアプランを、ということのようだ。
「人にどんどん話すことで、持っているものがはっきりして、
自信に繋がってきますよ」とやわらかながら、強く励ましてもらう。
 
午後は、7月から始まる国際交流展の手伝いに入らせていただいた。
戦渦にある国の子どもたちが描いたたくさんの絵画を、国ごとに
畳サイズのパネルに貼り付けたり、
一緒に作業をされた、エネルギッシュなベテラン日本人出展作家の
方々から、こういった海外作品が集められた経緯や、交流展の歴史を聞いた。
いただいた図録の表紙に、”国や民族を越えてフラットな場を実現する”
展覧会だと書かれている。
”フラットな場”というのは、私にとっても大切なワードかもしれない。
 

jaala2015.jimdofree.com

今回関わらせていただいている JAALA(日本、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ美術家会議)

◆7/2~8 上野・東京都美術館にて「国際交流展2023」開催◆
 

2023/6/22 金曜日

前日に開催を知って申し込んだばかりの、カフェイベントへ。
15年前に短期間、都内のパクチー料理専門店でアルバイトさせて
いただいたのだが、
その店のオーナーが、なんと私の地元のカフェで、本日限定の
パクチーハウス” を開いてくれたのだ。
サラダからスープ、メインのイノシシ料理、デザートのクレープにも
ふんだんにパクチーが使われ、10名ほど集まった人たちと
感激しながら味わった。
 
オーナーは現在、千葉でパクチーを育てながら、カフェ運営や
アーティスト・イン・レジデンス活動も展開、
こうして日本各地のカフェなどを会場として、”パクチーハウス”を
開催している。
自由な人だな、と前から思っていたが、さらに自由度を増して
元気に満ちていた。

現在、千葉で展開される「パクチー銀行」

https://www.paxi.coffee/atm

 

居場所カフェのアイディアを、このタイミングでオーナーに
話せたのはすごく大きかったし、
お客さんにも、ご自身でカフェ的な活動をされている方が
いらして、刺激を受けた。
 
さらに驚いたのは、会場となったその横浜のカフェのオーナーさんが、
私の妹の作品を、最近購入してくださった方だった!
ということ。
縁というのは、人間の予想を超えて、ときに人間を繋いでいて
くれているものなのだ―――
 

会場となった横浜・青葉台の、おうちカフェ&ショップ etanaさん

2023/6/23 土曜日

予定がないことに感謝した。
ここまでの流れはあまりにすごかった。
終日ぼーっと過ごした。
 

2023/6/24 日曜日

おとといの横浜のカフェの方が教えてくださった、地元のマルシェへ。
古民家を改装した、庭付きの気持ちの良いスペースに、
手仕事の作品やパンやスイーツ、占い、野菜販売コーナーなど。
お客さんも絶えることなく、にぎやかに集まっている。
庭のパラソルの下で、子どものお絵描きワークショップが
やっているのも、良い感じ。
移動販売のカフェも来ていて、初出店なのに驚くほど美味しい
お店に出会ったりした。
 

 

地元で月1回開催されてきたこのマルシェの存在を、私も妹も
まったく知らず、もったいないことをしてきた。
 
そんなことを思いながら建物を周っていると、目の前の女性から
突然、名前を呼ばれた。
驚いて、多分お互い、一瞬息が止まったと思う。
そこに笑顔で立っていたのは、数年前、お世話になった職場の
施設長だった。
コーヒーを手に庭でお話をすると、彼女も今後カフェをやりたいと
話してくれて―――
 
こんな形で、また人は繋がったりするのだ。
 
気づけば、何だか今日も感謝な日なのだった。
 
 

平塚のギャラリー&カフェでランチに付いてきたポップな旗を、海岸に立ててみた!