先日は、気になる春のイベントをご紹介しましたが、
今回は日々、見て聴いて、そうだったのかと発見があったり、
これでいいんだと心がおだやかになったりする、動画を
特集してみます。
必ずしも、最近制作された動画とは限りませんが、
私がこの春、心に響いたものをピックアップしています。
では、どうぞ…!
①ミニマルな暮らし・片付け術・断捨離
Minimalist Takeru (ミニマリストたける)さん
身軽で自由な旅人。2015年、難病・無職・貯金0のどん底から、
所有物を全捨離して人生リセット。
2019年、旅するように働き、旅するように暮らす。2021年にFIRE達成。
Takeruさんの動画には、この1~2年、人生の方向に悩み続けた自分にとって
改善できるヒントがたくさん詰まっていました。
さすがに"全捨離”(持ち物をすべて手放してみること)は、
まだできていないものの、今の自分にとって不要な物を手放したことで、
それらから生まれていた不要なエネルギーから解放され、
考え方も、シンプルになってきたところがあります。
Takeruさんの動画には、実際に片づけに悩む人の部屋を訪問して
一緒に片づける企画や、お部屋ツアー(片付いてミニマルな生活を
楽しむ人の部屋訪問)もあって、勉強になります。
それは純粋に片づけ方だけではなく、
Takeruさんが、どんなお部屋の人に対しても
敬意と関心をもって接していることから、
【それぞれの人から、物への考え方を聴くこと
=その人の人生や価値観を聴くこと】 でもある、
と気づいたからです。
◆精神疾患があり、人生どん底から「持たない暮らし」によって人生を変えた
女性にインタビュー
【ミニマリスト】持たない暮らしで人生どん底から抜け出せた理由。 - YouTube
②武道・キャリア・人生哲学
山田弘志さん
企業人事で人材育成、キャリア開発等を担当、世代を超えた交流を目指す、
キャリアコンサルタント技能士/総合武道大道塾 空道 指導員。
「自分史上の最強・最高」を更新し続けることを目標に生きる”昭和40年代男”。
山田さんとお会いしたのは、コロナ禍になった頃のオンライン講座。
やはりキャリアコンサルタントである、素晴らしいお仲間の皆さんたちと共に
キャリアと人生を考えるワークショップを開催され、そこに私が参加しました。
”キャリア”というようなキャリアを持たない私の、物の見方や
人生の歩み方を温かく見守りながら、かつ、こんな考え方もあるよ、
と提案くださる幅の広さが、ありがたく…
それ以降、お仲間の皆さん共々、SNSで繋がらせていただいています。
今回の動画のテーマ ”若者と大人の違い”は、
空道という武道に日々励まれている山田さんならではの、明解な解説。
拝見して、これはぜひ、若者とのコミュニケーションに悩む
企業さんやご家族に見ていただきたいな、と思ったのが、
今回この動画特集を企画したきっかけでもあります…!
”自分の可能性をあきらめない50代” として
”がんばっていること、できたこと、できなかったこと”も発信し、
”一緒に何かを創造できる仲間を世代を問わず増やしたい” という山田さん。
対面でお会いできるのが楽しみな、人生の先輩です!
【5分で解説】50代からのアンチエイジングをキャリアコンサルタントとして考えてみた〜昭和40年男の葛藤〜 - YouTube
③アート・絵画・保存修復
岩井希久子さん
(有)IWAI ART保存修復研究所 代表取締役。英国で絵画修復を習得。
現在、修復センター設立を計画中。
絵画保存修復家———
美術品の展示・保存の歴史が深いヨーロッパなどでは、
専門家が、朽ちていく名画を再現したりケアに努める伝統があり、
何だかうらやましく思っていました。
最近、日本での数少ない修復家として岩井さんが活動されていることを知り、
ゴッホの「ひまわり」などの作品修復を手掛けてこられたことに、
自分の中で静かな感激が押し寄せています。
絵画をエイジングさせない保存方法「脱酸素密閉」も開発された
岩井さん。
その一方、過去の展覧会では、
“東日本大震災の記憶を風化させないため、津波被害にあった銅版画を
あえて発見当時の泥だらけの状態のまま、保存を施した” ことも
あるそうで、
本当に保存したいのは何か、考えさせられます。
動画の中で、日本の和紙や刷毛など、絵画修復に欠かせない素材・道具類は
世界から重用されながら、今後の技術継承に課題があることも、
熱を持ってお話されていて、聴き応えがあります。
◆動画で話された展覧会は、金沢21世紀美術館にて開催中(5月19日まで)
ベトナム絹絵画家 グエン・ファン・チャン 絵画保存修復プロジェクト展│一般財団法人三谷文化芸術保護情報発信事業財団 / MITANI Foundation for Protection of Cultural and Artistic Properties
先月末、岩井さんが会場で行われたトークの日に、単発仕事がかぶるという
まさかの事態。遠からずどこかでお話を伺えることを願っています…!
④音楽・自然・仲間とつくる豊かさ
”下田秀明と森の仲間たちBAND” の皆さん
結成からほぼ30年。自由学舎を営む下田秀明さんと仲間たちが、
音と自然のもとに集う楽しみを伝えてくれるバンドです。
ビートルズナンバーを中心に、ルイ・アームストロング、ヴァン・ヘイレン、
ビリー・ジョエル、小田和正、井上陽水、喜納昌吉、ジブリの名曲も、
奏でて歌いあげる音楽集団。
コロナ禍をようやく越えつつあるこの春、4月23日には
思いがけなく、私の地元・横浜でライブ開催となり、
聴きに行くことができました。
しかも、昨年逝去された柳生さんの”想いでコンサート”。
次男で現在、八ヶ岳倶楽部社長を務める柳生宗助さんが語る”父”と、
下田さんが、先生として宗助さんたちの人生に関わってこられたお話も
じんわり温かく―——
八ヶ岳倶楽部サイトでの、“一流のアマチュアバンド”という紹介が、
ぴったりくる熟練さと、メンバーの一人ひとりが身体いっぱいに表現しきる音色と幅の広さ。
声を出すことの素晴らしさ。
その共鳴を、生で体験できること。
感謝しきりの午後でした。
こちらは、昨年のライブの模様。
動画を通しても、森の中は音が気持ちよさそうで…!
未踏の地、八ヶ岳が、今年はおいでよと
言ってくれているのかもしれません。